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ちのぴぃの雑記録

ちのぴぃの雑記録

富山旅行記(その1)

 2001年6月1日~3日
 大学時代の友達の結婚式のため、富山に出かけたのでした。

 そして、初めての「友人代表スピーチ」を仰せつかり、いろ
いろと迷ったことなどをあるメル友に書いた内容をベースに加
筆したものです。

********************************************
★第一話~始めての羽田空港(6月1日)

  私が飛行機に乗ったのは卒業旅行でグアムに行った時のこと。

  その時は成田空港だったし、海外旅行経験者の後をくっ付いて
 いるだけでした。

  しか~し、今回は全て自分で飛行機に乗らなければならないの
 でした。

  出発前日は月末のため、仕事がどうしても終わらずに年休を取
 るはずだったのが休むわけにいかなくなり、で結局11時ごろまで
 会社で仕事に励んでおりました。
  それから慌てて着替え、羽田空港に向かいました。

  途中、東京モノレールに乗りたい気持ちはあったものの、京浜急
 行線の方が時間の計算ができるため、品川駅では走り回ってやっと
 の思いで羽田空港行きの電車に飛び乗ったのでした。

  とはいえ、飛行機の離陸時間までには何とか間に合ったので、ま
 ずは羽田空港の中を移動していた。

  しかし、国内線は乗ったことが無かったので、チケットの買い方
 もわからずウロウロ。

  ようやっと全日空の窓口に行ったらJRの切符同様お金を入れて
 便名と予約番号を入れるだけですぐにチケットが買えてしまった。

 (ホッ)

  安心する私。

  一応、お土産を買って行こう。と思い、売り場を散策。

  あ~だこ~だと悩んだ挙げ句、「東京バナナ詰め合わせ」に決定!!

  しかも「空飛ぶドラ焼」なるものまであるではないか。
 (そう言えば会社の同僚が何だか言っていたものらしいな)

  実はこの後、新婦の母親にウケるとはこの時点では何も知る由も
 無かった。

  お土産も買い、ようやく搭乗口に向かうため、金属探知機を通ろう
 とする。

 「ピンポーン」

  ん??

  お姉様「ポケットに入っているものを出して下さい」

  すっかりアセっている私。

  財布、携帯、自宅の鍵 etc 。。。をトレーに提出。

 (海外旅行と一緒だったんだ)

  おバカな私はようやくここで気付く。

  もう一度金属探知機を通るハメになり、結構恥ずかしい思いを
 したのであった。
  後日この話を後で職場でしていたら、「バカだねえ」ですまさ
 れてしまった。(やばっ)

  搭乗できるのは離陸10分前だと知り、ロビーで少し待ち時間
 があった。
 (こんなことならも少し余裕持って移動しても良かったな)

  ロビーのテレビでは今は死んでしまった三浦洋一さんのドラマ
 の再放送が流れていて少し見入る。

  ようやっと飛行機に乗ったところで携帯が鳴る。

  喋っていたらスッチーのお姉様に注意を受ける。

 「お客さま、機内では携帯は禁止されております。タラップでお
 願いします」

  話はすぐに終わったが、その後にもお姉様がやってきて「大丈
 夫でしたか」と声をかけていただき終わった旨伝えた。

  ようやっと飛行機が離陸し、旅が始まった。

  機内ではドリンクのみのサービスだったものの、イヤホンで聞く
 ことができる音楽はかなり多いことに気付く。

  でも、結局まん中の列だったために景色をゆっくりと眺めること
 ができなくて残念だった。

  約1時間後、富山空港に無事に到着できた。


★第二話~富山一泊目(6月1日)

  富山空港に降り立った私。

 「地方空港ってこんなに小さいんだ」

  ちっぽけな空港に驚き。(それも無理ないか。。。)
  成田や羽田空港しか知らない私には異様な光景。

  東京では曇り空だったのに富山は快晴。
  風が強かったため、やけに涼しいといったところか。

  荷物のベルトコンベアも何かのどかな動きしてるし。
 (コトコト…っていう感じ)

  その後バスで富山駅前まで移動。

  ようやく宿泊のビジネスホテル(というよりは宿泊施設)に
 到着。

  しばし部屋で休憩中、テレビで富山ローカルの番組を観ていた。
 (実は地方を旅した時の私の楽しみでもある)

  NHKの音楽番組だったが、どう考えても民放っぽくて面白か
 った。(ちと意外!?)

  で、新郎になる友達から携帯が入り、2人で富山駅前を散歩した。

  その日縁日があるらしく、某神社の近辺は賑やかだった。

  そして、食事をしてその場は別れた。

  私は、去年の夏に一緒に佐渡島旅行に行ったのが会った最後だった
 ので約1年ぶりの再会になる。

  お互いの近況などを話しているうちに実はあの頃結婚しようかどう
 しようか迷っていた。。。なんて話を聞いていて思わずビックリ。

  新婦になる人の話を聞きつつ、明日の結婚式に備え、お互いに別れ
 たのだった。
  その間も3回ぐらい携帯に電話が入り、彼は少し困惑ぎみの様子。

  彼女の方は、準備することがかなりあるらしく、しきりに彼に電話
 してきて「準備手伝ってよ」という気分のようだった。

  今考えると彼等の今後が決まっていくようで少しおかしかったが。。。

  当然、羽田空港のお土産を持たして。。。

  その後、部屋に戻ると東京にいるKから携帯に電話が入った。

 「これから接待で朝まで飲んでからそっちに行くから。。。」

  私はしばし絶句。。。

 「ほんとに間に合うのか?」
  
  私は心配になってきた。

  しかし、彼の性格を知る私としては「やっぱりな。。。」
  式に間に合わなかったらどうするんだろう。。。

  でも、奴はそんなことはお構い無しなんだろな。。。

  暗雲立ちこみ。。。

  おっといけない、こっちはスピーチの原稿考えなきゃ。。。

  とりあえず、風呂の湯舟にどっぷりと浸かり、ビールをかっくらい
 ながら考えておりました。
  とか言いつつ。テレビ観ているうちにすっかり記憶を失っていった
 のでした。(ZZZ。。。)

★第三話~プレッシャーとの戦い(6月2日)

  朝7時過ぎに起き、もう一回風呂に入ろうと思って浴室に行くと
 入り口が閉っていて朝からがっかり。

  とは言え、タイムリミットの午後1時30分まではまだ間があっ
 たものの、「乗車許可証」までのトークをどうするか。これだけが
 どうしてもまとまらず、多少焦りがあった。
(新郎には悪いが、印象の薄いっていうか大人しい奴を誉めることの
 難しさを痛感していた)

  で、仕方なく部屋で「晴れたらいいね」(富山でも放送していて
 ちと感動)を観た後、シャワーに入るなどして準備をしていた。
  
  その合間にKに電話。

  しかし奴は朝まで飲んでいたらしく、まだ家にいた。
 (もうすぐ9時だぞ!!)

  奴らしい、とは思ったものの、奴の自己チュウーぶりも相当なも
 のだ…。

  もはや奴は披露宴に間に合えばいいや、的な気分。

  カチンとはきたものの、本当に私にとっては逃げられなくなった。

  ホテルのチェックアウトを済ませ、喫茶店に入った。

  最初の喫茶店では新郎との思い出を考えていた。
  海に行って私がキレて先に帰ってきた話や、一緒に東京ドームに
 行ったこと。
  さらに社会人になってからの飯田橋での様々な思い出など。。。
  でも、スピーチにするにはちと彼の印象を強くする方法がなさそ
 うだ。。。

  考えが煮詰まってきたので富山駅周辺を散歩する。

  学生さんが多いから中間試験期間かな、なんて思ったりする。

  雷が鳴って突然強い雨が降り出したので、式場の1階にあるコー
 ヒーラウンジで再考することにした。

  何かに例えよう。。。と考えていた挙げ句、あるネタを思い付い
 たのでした。

  そしてようやっと今回のスピーチができあがったのでした。

★第四話~いよいよ結婚式が始まった…。(6月2日)

  式はチャペルでした。

  途中でドライアイスがでてきたけど賛美歌を歌うあたりは定番な
 のかな、という気がしました。

  私はちなみにスピーチのことで頭が一杯であまり記憶がありま
 せん。

  一つだけ覚えているのは間に合わないと思われたKが、集合写真
 の時にはちゃっかり現れ、写真に収まっていたことだろうか。

 「いやあ、ここの場所わかんないから女子高生に聞いちゃったよ。
  しかし女子高生が多いねぇ」

  ノー天気だな、相変わらず。
  プレッシャーと格闘中の私にはうらやましい、というよりは
「この野郎」という気持ちの方が強かった。

  式が終わり、披露宴までの短い休憩時間、ようやっと私のスピ
 ーチの構成がまとまり、軽く打ち合わせ。(ホッ)

  福山雅治の「桜坂」のBGMに合わせ、いよいよ新郎新婦登場。

  しかも今回はステージ向かって左側の最前列のため、新郎新婦を
 じっくりと観察することができた。
  新郎は完全に固まった状態。
  新婦はケロッとしておりました。

 「新郎友人席」

  最初は緊張のためか会話が弾まなかったのに、途中からはいつの
 間にか盛り上がっていた。

  料理はそこそこおいしかった、という印象があったのだが、実は
 その他のことがあまり記憶が無い。

  新郎の高校生時代の友人たちとワイワイとやっておりました。

  その中でもKとその中の一人が意気投合し、即席の漫才コンビが
 誕生したかのような会話をしていた。

  私もそれに合わせ、ビールをガバガバ飲んでいてかなりいい気持
 ちになっていた。
 「乾杯」でシャンパングラス一気のみしたりビールをガバガバ飲んで
 いて実はスピーチを前にして結構酔っておりました。

  ふとそこに新婦の母親登場。
  やけに機関銃トークのキャラクター、らしい。

  私がお土産に買って来た「空飛ぶドラ焼き」の話になる。
 「空飛ぶドラ焼きっていうから変わったものかと思っていたけど、
  食べてみたら普通のドラ焼きだったね」

 「……」
  私にはコメントすることができなかった。

  んな訳で普段ならガチガチに緊張しているはずなのに、その日に限
 ってかなり落ち着いていました。

★第五話~chinopいよいよ出番!!(6月2日)

  式の進行が進み、いよいよ出番を迎えた。

  しかし、司会者のオバちゃんからのご紹介にずっこけた私。
 「大学時代、近所に住んでいて、よく食事をごちそうしていた。。。」

  実は私は自炊していたので下宿先で友達に飯を食べさせた想い出
 があるのでかなり「ドキッ」としてしまった。
 (あの野郎、どういう説明したんだろ)
 
  そこでマイクの前でアドリブで喋り始めたが、やはり「学生時代に
 飯食わしたので今度は奥様の手料理を食べさせて下さいね」という台
 詞を言えず、しどろもどろだった。

  ようやく、ネタに入った頃には平静さを取り戻していたが、話がや
 や単調になりかけた頃、Kのヤジに助けられ正気に戻った。
  そこでネタを披露した。
  前半は製薬会社営業マンである新郎にちなみ「健康ドリンク」に例
 え、後半は会社の同僚に伝授(!?)してもらったネタ「乗車許可証」
 を披露し、「ヤヤ受け」で何とか事無きを得た。

  終わった後、司会のオバちゃん「顔は真面目そうなのにスピーチは
 面白かったですね」と言われたのでま、いいか。
 (お世辞でもうれしいね…)

  実は新婦の友達はモー娘の「ハッピーサマーウェディング」を歌っ
 て終わりだったので友達でスピーチやったのは結局私だけでした。

  でも、新婦は曲の途中の台詞のところで「彼の趣味は昼寝。。。」
 とやり、結構辛口(毒舌)な女性だと感じた。

  終わった後、Kから「落ち着き過ぎだ」と言われた。ゆっくりと
 しゃべろうとしたところまでは良かったが、声が単調でスピーチもや
 や長かったらしい。

  最後に新郎が声を裏返らせながら山根康広の「Get along together」
 を熱唱し、更に原稿丸暗記の挨拶をして幕を閉じたのでした。


 (続く…)


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